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院長・川村正英の


骨粗しょう症の食事療法-ビタミンなど‐ 2023年5月9日

 骨粗しょう症を防止するためには、食事でビタミンDとビタミンKの摂取も必要となります。カルシウムとビタミンDを同時に取ることで、腸管からのカルシウム吸収が良くなります。ビタミンDを多く含む食品は魚類・キノコ類があり、紫外線を浴びることで皮膚でもビタミンDが合成されるので、1日15分程度の適度な日光浴が推奨されています。
  一方、ビタミンKを多く含む食品としては納豆、緑黄色野菜が挙げられます。納豆にはビタミンKが豊富に含まれていますが、ワーファリンという薬物を服用している場合、納豆などビタミンKを多く含む食品を食べてはいけないので、注意が必要です。
  骨粗しょう症の食事療法は栄養素をバランス良く取ることが重要であり、カルシウム・ビタミンD・ビタミンK以外に、タンパク質や適量のビタミンB6・B12・葉酸の摂取も必要です。他方、リン・食塩・カフェイン・アルコールの過剰摂取は控えた方が良いと考えられています。
 
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