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院長・川村正英の


骨粗しょう症の食事療法-カルシウム- 2023年4月3日

 カルシウムは骨の重要な構成栄養素であり、骨粗しょう症の予防および治療に不可欠です。厚生労働省は食事でのカルシウム1日摂取量について、50歳以上の男性で700mg、女性で650mgを推奨していますが、日本人が実際に摂取している量は平均500mg程度といわれており、明らかに不足しています。また、骨粗しょう症になってしまったら、治療のためには1日700〜800mgのカルシウム摂取が必要となります。
  カルシウムを多く含む食品としては、牛乳・乳製品、小魚、緑黄色野菜、大豆・大豆製品が挙げられます。200tの牛乳には220mgのカルシウムが含まれていますが、干しエビ、豆腐、小松菜などにも比較的多くのカルシウムが含まれていますので、いろんな食品から満遍なく摂取することが勧められます。
  一方、カルシウムの過剰摂取は体に悪いことが知られています。通常の食事で極端な過剰になることは少ないと思われますが、カルシウム強化食品やサプリメントを使用する場合には摂りすぎに注意を要します。
 
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