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慢性的な腰痛のある中高年者の腰椎エックス線を撮影してみると、椎間板という軟骨のある隙間が狭くなり、骨棘という余分な骨が形成されていることが多く、上下の骨のずれが見られる場合もあります。さらにMRIでは靱帯が肥厚し、椎間板が神経の通り道に向かって膨隆している状態が見られることが少なくありません。これら骨、軟骨、靱帯の変化が合わさって、神経の通り道が狭くなる腰部脊柱管狭窄症を来している場合もあります。 仕事やスポーツで日常的に腰に無理をかける人では、これらの変化が比較的若い時分から生じやすく、「中腰を取る」「重量物を持つ」「腰をひねる」などの動作を継続していると脊柱管狭窄症の程度も進んできます。 仕事で腰への負担が大きいことがやむを得ない場合はあるでしょうし、スポーツも続けたいこととは思います。しかし、重症化を防ぐためには腰に痛みや重さを生じる動作はできるだけ避け、体幹の筋力強化を行い、変形の進行を防止する意識を常に持った方がよいと考えます。 |
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