|
|||||
<< 前のページ|次のページ >> | ||
|
|
|
骨粗鬆症のために腰椎や胸椎に脊椎圧迫骨折を生じる患者さんが多く見られます。ほとんどの場合、受傷時から患部の変形が生じていますが、治療経過中に骨折部がつぶれて変形が進行していくことが少なくありません。脊椎が扁平化するようにつぶれれば身長の低下が生じますし、前方に偏ったつぶれ方をしてくさび形の変形が生じると背中が曲がることになります。時には骨折が癒合しないこともあり、神経が圧迫される場合もあります。 圧迫骨折を来して変形が一切生じずに治るのは困難ですが、順調であればある時期からはあまり変形が進まなくなります。機能低下や痛みが残らないように変形を少しでも小さくするためには、装具を確実に装着して患部の安静を図り、適切な骨粗鬆症の治療を受けることです。変形の進行や麻痺が生じた場合は手術が必要になるケースもあります。いったん骨折が治っても、骨粗鬆症を放置すると新たな骨折を生じることが少なくありませんので、骨粗鬆症の薬物療法を継続することも重要です。 |
|
<< 前のページ|次のページ >> | |
← 一覧に戻る |