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頸椎捻挫の発症時期 2012年4月2日

 交通事故で頸椎捻挫を受傷して頸部が痛くなる患者さんは少なくありません。一方、事故後数週間以上たってから頸部痛を来し事故のためでないかと考える患者さんや、事故の時はどうもなかったのに何年もたって頸部に痛みを来したのは事故の後遺症ではないかと言う人も時に見掛けます。一般に、頸椎捻挫において頸部の痛みや張りなどの症状は事故の当日から数日以内に生じることが多いといわれています。私の経験では、比較的重症の人は事故直後から症状を来しますし、当日はあまり症状がなくて後から出てくる場合でも翌日には頸部痛や張りなどの症状が生じる症例がほとんどです。事故などのけががなくても日常生活で頸部痛を来すことはあり得るので、事故後長期間を経て起こった痛みが全て事故と関連があるとはいえません。通常は事故後数日を過ぎて症状がなければ頸部の心配はあまりないと思います。
 
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