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円板状半月の損傷 2008年10月6日

 半月板は膝の関節内にある内外一対の線維軟骨ですが、この半月板の幅が先天的に広いために膝痛や屈伸の障害を来すことがあり、その場合の半月板を円板状半月と言います。円板状半月はほとんどの場合は外側の半月板で、正常な半月板と比べて傷が入りやすくなります。その形態異常の程度もさまざまで、分厚い場合など異常の程度が強いと若年時から症状を来しやすく、小児で急に膝が伸びなくなった場合は円板状半月の損傷が原因であることが少なくありません。一方、形態異常の程度が軽い場合は青壮年になって初めて症状が出る場合や生涯にわたり無症状のこともあると思われます。
 円板状半月の損傷が疑われる場合はMRI検査を行い、異常があれば関節鏡検査をして、損傷の程度に応じて切除を行うことになります。円板状半月は小児の膝痛の原因の一つに挙げられます。

 
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