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小児期・成長期のスポーツ傷害 2008年9月1日

 熱戦が繰り広げられた北京オリンピックも閉幕しましたが、トップアスリートを目指して子供の時からスポーツに打ち込む人も多いことと思われます。小児期から成長期にかけては未熟である骨や軟骨にスポーツ傷害を来す人も少なくありません。プレー中のアクシデントでけがをする場合もありますが、過度のスポーツ活動による使い過ぎが原因で傷害を生じる人が多く見られます。痛みを来しても次の試合にどうしても出たいと頑張る選手もいますが、この時期に生じた傷害の治りが悪く、その競技を続けられなくなる場合もあります。ひとたび傷めたら患部の治癒に要する十分な期間の安静をとり、競技再開後も練習方法やフォームが悪くないかなどの確認が必要です。
 心肺能力、筋力は主に中高生時に強化し、小児期にはいろいろな運動をして敏しょう性や体のバランス感覚を獲得していくのがよいと言われています。運動会の駆けっこやリレーは幼稚園から一貫して反時計回りで行いますが、スポーツで左曲がりの動きばかりをするのは野球のベースランニングと陸上などごく一部の種目に限られます。サッカーやバスケットボールなど多くの球技やスキーなどでは右へカーブしていく動きも左と同じように重要ですが、この右曲がりの走りが苦手な人が意外と多いのではないでしょうか。利き足の問題もあるかもしれませんが、幼児期から反時計回りばかりを繰り返すことがその一因になっていると考えられます。時計回りの走りもして体の使い方を習得すると、競技レベルの向上やスポーツ傷害防止の一助にもなるのではないかと思います。
  小児期、成長期にスポーツをする場合は練習のやり過ぎに注意し、低年齢の時にはいろいろな運動をすることがお勧めです。

 
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