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成長期の野球肘 2006年5月1日

 ピッチングで肘が痛くなった野球少年が来院することがあります。投球により肘の内側にある成長軟骨は前腕の筋肉に引っ張られ、外側では関節軟骨に圧迫力がかかります。投げ過ぎると軟骨や骨が障害を受け、痛みやこわばりを来すことになります。
重症になると肘の動きの制限を生じたり、骨や軟骨が肘の関節内にはがれ落ちたりする場合もあります。
 成長期にスポーツで体を鍛えるのは大変いいことですが、使い過ぎにより未熟な軟骨が痛んで将来まで障害が残ることは防がなければいけません。日ごろから投げ過ぎないように注意することが重要ですが、もし、痛みを生じた場合には投球を中止し、肘を安静にする必要があります。
 重症になると手術が必要になる場合もありますので、投球で肘に痛みを来した場合は、整形外科専門医を早めに受診することをお勧めします。

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