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変形性肘関節症と手のしびれ 2006年4月3日

 膝と同様に肘でも変形性関節症を来すことがあります。肘に無理がかかる仕事を長年続けた場合に加齢変化が加わって関節の軟骨がすり減り、周囲に余分な骨が生じて変形性肘関節症が発症します。肘の骨折後に生じる場合もあります。
 肘は体の重みがかかる関節ではないので、膝や股の変形性関節症とは異なり、痛みは通常強くありません。肘の動きは制限され、曲がりの悪さが進むと洗顔が困難になります。伸びが制限されると肘が曲がったままとなり外観上目立つことになります。また、変形性肘関節症では肘の内側を通る神経の圧迫障害を起こすことがあります。この場合、小指や薬指がしびれ、進行すると手の筋肉のやせや指の運動障害を来すようになります。
 神経の圧迫症状を生じた場合や肘の動きの制限が高度な時には手術を行うこともあります。

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