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肘の痛み〈テニス肘とゴルフ肘〉 2006年3月6日

 肘の痛みを来す疾患で日常よく見られるのは上腕骨外側上顆炎と上腕骨内側上顆炎です。
 上腕骨外側上顆炎は肘外側に痛みを来し、テニス肘とも呼ばれますが、手をよく使う作業や家事が原因となって発症する患者さんの方が多く見られます。手を使いすぎることにより、手首や指を反らす筋肉の付着部で炎症が生じるため痛みを来すようになります。タオルを絞ったり、物を持ち上げたりした時に肘外側からその周辺に痛みや脱力感が起こります。
 一方、手首や指を曲げる筋肉の付着部である肘の内側に痛みを来す上腕骨内側上顆炎はゴルフ肘とも呼ばれます。しかし、テニスでも内側上顆炎をきたす場合もありますし、右打ちのゴルファーの左肘には外側上顆炎が生じることもあります。治療として薬や注射、リハビリがありますが、肘に無理をかけないようにすることが重要です。

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