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頸部痛が生じ、「寝違えが、なかなか治らない」と受診する患者さんがいらっしゃいます。寝違えは、就寝時にうつぶせなど頸部の不良姿勢を取り続け、頸部痛を来すものです。もともと頸椎に異常がなければ、多くは短期間で症状が軽快していくものと思われます。 一方、頸椎に構造上の問題が生じていれば、痛みが持続しても不思議はありません。頸椎の椎間板ヘルニアがある場合や、骨の変形にて神経症状も起こす頸椎症、靱帯が骨化して神経の通り道が狭くなる頸椎後縦靱帯骨化症などの場合です。これらの状態が存在しても無症状であった人において、寝違えなどをきっかけに症状が発現し、痛みが続くという経過を取ることがあります。重症になってくると手のしびれや運動障害、時には体幹や下肢の症状も起こります。 このような疾患には慎重な対応を取る必要があるので、頸部痛が持続するなら不用意なことはしないで、整形外科受診をお勧めします。 |
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