|
|||||
<< 前のページ|次のページ >> | ||
|
|
|
腰痛で痛みが腰の左右どちらかに偏っている場合に「骨や軟骨の問題でなく、スジの痛みだと思う」と言う患者さんが時々いらっしゃいます。しかし、診察所見からはやはり腰椎の骨や軟骨に由来する痛みが考えられ、エックス線撮影やMRIにて腰椎椎間板ヘルニアや腰椎圧迫骨折が判明することがあります。 椎間板ヘルニアが真ん中でなく、左右に偏って出た場合、その側に痛みを感じやすくなります。圧迫骨折でも左右どちらかが強くつぶれた場合は、腰部の側方に強い痛みを感じることが少なくありません。また、一側の椎間関節の病変が原因で腰の側方に痛みを感じる場合もあります。逆に、これらの場合にMRIを撮影しても筋肉の炎症や損傷などの急性変化が見られないことがほとんどです。 従来腰痛の原因として筋・筋膜性腰痛という疾患も挙げられますが、圧迫骨折やヘルニアは病態がより重篤です。腰痛が左右に偏っていても「筋肉の痛みであるからそのうちに治る」と放置せず、整形外科受診をお勧めします。 |
|
<< 前のページ|次のページ >> | |
← 一覧に戻る |