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院長・川村正英の


頸椎の弯曲異常 2020年11月2日

 頸椎から腰椎にかけて横から見ると弯曲がありますが、頸椎は前方が緩やかに凸になったカーブが生理的な状態です。弯曲がなくなり真っすぐになった状態は、いつの頃からか俗に「ストレートネック」といわれるようになりました。さらに後方凸の逆カーブとなることもあります。
  この弯曲異常は日常生活での不良姿勢により生じる場合もありますが、それのみが原因ではありません。痛みを避けるために曲がる場合や、下にある胸椎の弯曲異常に影響を受ける場合もあります。例えば、頸椎椎間板ヘルニアで神経が圧迫されるのを避けるために自然と弯曲が消失したり、逆カーブになったりする場合があります。この場合に、前方凸の弯曲をつけようと無理に頸部を後ろに反らすことは勧められません。痛みが増悪したり、手足がしびれたりする事態が懸念されます。頸部に弯曲異常がある人も少なくありませんが、単なる姿勢の問題とは限りませんので、不用意なことはせずに整形外科に受診することをお勧めします。
 
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