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医療機関で処方される湿布は消炎鎮痛剤を含有しており、これが経皮的に吸収されて患部に炎症の軽減、痛みの緩和といった薬効を発揮します。一般に消炎鎮痛剤は長期連用により消化性潰瘍、腎障害、心血管障害などの副作用が生じる場合があります。湿布を貼って吸収される消炎鎮痛剤の濃度は内服した場合に比べ、貼り付け部位の筋肉や腱鞘では高く、血漿中では低いということが分かっています。従って湿布剤を適切に使用した場合は、消炎鎮痛剤による上記副作用が内服薬と比べて起こりにくいといえます。 しかし、一度に多くの湿布を貼ると血漿中濃度も当然高くなります。多数枚の湿布を貼っている患者さんがおいでになりますが、そのような副作用の発症が懸念されます。また湿布を適切に使用してもショックなどのアレルギーやぜんそく発作の誘発も起こる場合がありますし、妊婦授乳婦の使用に対する安全性は確立していないとの記載がある湿布も少なくありません。湿布も副作用には注意し適切に用いる必要があります。 |
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