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院長・川村正英の


スポーツによる疲労骨折 2017年2月7日

 中学生や高校生がスポーツをやり過ぎて疲労骨折を来すことが少なくありません。疲労骨折は足の甲や向こうずねに生じやすいことが知られていますが、実にいろんな部位に起こり得ます。例えば、テニスやバドミントンなど手首に繰り返し負荷がかかるスポーツでは手根骨に疲労骨折を生じる場合がありますし、野球などで腰椎の疲労骨折を来す例もよく見られます。
 疲労骨折を生じる前には患部に重さ、張りや痛みを来すことがありますが、これらの症状は警報であると捉えるべきで、我慢してトレーニングを続けていると疲労骨折が起こります。目前に迫った試合に固執するあまり痛みをこらえて無理をしてしまう生徒もいますが、いったん疲労骨折が生じると長期離脱を余儀なくされます。傷は深くなる前に対処すべきで、スポーツ活動で手足や体幹に痛みや重さを感じたら、症状が誘発されるトレーニングは休止する方が賢明と言えます。疲労骨折に至った場合はギプスなどによる固定も必要となりますので、整形外科受診をお勧めします。
 
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