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院長・川村正英の


腰痛、下肢痛に対する薬物療法 2017年1月11日

 腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症で腰痛、下肢痛に悩まされる患者さんも少なくありません。ヘルニアを除去したり、脊柱管を広げたりするためには手術が必要になりますが、下肢の筋力低下が軽くて歩行機能が保たれている場合、まずは保存療法を試みることが多いと思います。保存療法としては薬物療法、装具療法、リハビリ、ブロックが挙げられますが、痛みに対して使用できる薬物の種類は増えました。
 薬の内服を開始するに当たり、患者さんには「副作用はありませんか」と問われることがありますが、副作用が一切ない薬や注射はありません。どうしても副作用を来す場合もありますが、薬の容量を調整してうまく薬物療法を行っていきたいものです。痛みが十分に軽減したら薬も徐々に減らしていけますし、最終的に薬を中止しても症状が再発しない患者さんも少なくありません。ただしそのような場合でも、腰に弱点が残存していることを自覚して体操などで腰部のケアを続ける必要があります。
 
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