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骨にひびが入った患者さんに「ひびは折れた場合に比べて治りが悪いのではないか」と聞かれることがあります。ひびはずれのない骨折で、中にはエックス線に写らず、コンピューター断層撮影(CT)や磁気共鳴画像装置(MRI)の検査で初めてひびが分かる場合もあります。 ずれのある骨折と比べてけがの程度が軽いという認識があると、厳密に対処しないために経過が順調でなく、軽症の割には治りが良くないという印象があるのかもしれません。実際、放っておいても知らないうちに治っていくひびもありますが、ずれてくるともはやひびとは言わず、治療に難渋する場合があります。ずれのない骨折としてひびをしっかり治療すれば、通常はずれのある場合と比べて治りが悪いものではありません。ただし、骨折の部位によってはひびでも治りにくい場合がありますので、けがでひびが疑われる患者さんには整形外科受診をお勧めします。 |
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