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脛骨の過労性骨膜炎 2013年2月4日

 陸上やサッカー、バスケットなどの競技で向こう脛の骨(脛骨)の骨膜炎を生じることがあります。ランニングやジャンプにより脛骨の周囲の筋肉が収縮し、これらが付着する脛骨骨膜で使い過ぎによる炎症が生じるものと考えられています。長距離のランニングや、硬い床や地面でのプレーで起こりやすく、シンスプリントともいいます。症状としては向こう脛の足首寄りで内側を中心とする痛みが生じます。エックス線では異常が見られず、磁気共鳴画像装置(MRI)で骨膜部の炎症性変化を認めることがあります。治療としては原因となった運動の休止が必要ですが、患部に負荷のかからないトレーニングなら続けても構いません。通常のトレーニングを行うのは痛みが完全に消失してからになります。発症後早期に運動を休止すれば骨膜炎は軽快しやすいですが、慢性化すると治りにくいですし、痛みをこらえてトレーニングを続けると疲労骨折の発生も危惧されます。
 
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