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身長が低くなる原因 2010年7月5日

 昔はもっと高かったのに身長が低くなってきたという患者さんを診察することがあります。身長低下は頸椎から腰椎にかけての脊椎に原因がある場合が多く、そのほかには下肢の異常や骨盤の傾きの異常などが考えられます。
 壮年期に既に身長が低くなったと自覚する人は、腰椎などの椎間板の厚さが年齢的変化で薄くなったことに起因する場合が多いのではないかと考えます。一方、高齢者においては骨粗しょう症により背骨の個々の骨が変形を起こして、全体として背骨が曲がってくると身長は大幅に低下します。背骨の横曲がりも身長低下の原因となりますし、下肢ではO脚が進行したり、変形でひざの伸びが悪くなったりして身長が低くなる場合もあります。骨粗しょう症は薬物療法も必要ですので、身長が低くなってきた人は整形外科専門医受診をお勧めします。
 
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