<< 前のページ次のページ >>




手足の筋力低下 2009年9月7日

 手足に筋力低下が起こった場合の原因は神経に問題があることが多く、そのほかには筋肉そのものの異常や廃用性の筋力低下が挙げられます。神経が障害を受ける部位は脳、脊髄と末梢神経があり、脳から起こる筋力低下の代表は脳卒中です。頚椎や腰椎では筋力低下を起こす疾患としてヘルニアや狭窄症が比較的よく見られます。
 頚椎や腰椎の疾患で筋力低下が軽度でない場合は手術が必要になることもあります。例えば腰椎からの下肢筋力低下で手術が必要になるのは足首を反らしにくくなったり、歩行が困難になったりする場合です。神経は強い組織ではありませんので、筋力低下が重度になってから手術をした場合、必ずしも筋力が十分に回復するとはいえません。個々の状態にもよりますが、一般に筋力低下が進んでくる場合は時機を逃さないように手術も考慮した方がよいと考えます。

 
<< 前のページ次のページ >>
 
← 一覧に戻る