<< 前のページ次のページ >>




ガングリオン 2009年6月1日

 手首に軟骨が出たと受診される方がいますが、その場合ガングリオンというこぶができていることが多いです。これは袋の中にゼリー状の内容液がたまったこぶで、手に最も多く見られますが、足やひじ、ひざなどほかの関節にできる場合もあります。
 注射器でゼリー状の液体が吸引できたらガングリオンであることは確認できますが、袋を残すと、またたまって元の大きさになってきますので、痛みの原因になったり、神経を圧迫してしびれを来したりする場合は手術が必要になります。皮膚のすぐ下の浅い部位のこぶのように見えても根は関節包や腱鞘につながっており、手術では根っこから袋ごと摘出する必要があります。手術をしても再発する場合が時にはありますし、自然に消失するケースもありますので、ガングリオンの診断が確定して痛みなどの症状がなければ様子をみてもよいと思います。

 
<< 前のページ次のページ >>
 
← 一覧に戻る