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半月板の損傷 2008年6月2日

 半月板は膝の関節内にある内外一対の線維軟骨で、実際は半月というよりむしろ三日月に近い形状をしています。歩行時の膝にかかる荷重を分散して軟骨へのストレスを軽減し、ショックを吸収して関節を安定化させる働きがあります。
 半月板に傷が入ったときには膝の痛みと腫れ、屈伸時のひっかかりなどの症状をきたします。青壮年者がスポーツで受傷する場合は膝のねじれや過度の伸ばしが原因となり、靱帯損傷を合併することもあります。一方、高齢者では半月板にも加齢変化が生じ、日常生活でのささいな動作で傷が入る場合もあります。レントゲンで異常がなく半月板損傷が疑われる場合はまずはMRI検査が必要となります。症状の原因となる半月板病変がMRIで認められ、損傷が高度であれば関節鏡検査をして切除や縫合を行います。

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