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小児の肘内障 2008年4月7日

 手を引っ張られた幼児が急に手を動かさなくなった場合は肘内障が生じていることが多いです。これは肘の橈骨という骨の端が靱帯にひっかかった状態で、患児は痛がって手を下に垂らしたままで動かそうとしなくなります。通常は手を引っ張られて起こりますが、時には転倒して手をついて生じるケースもあるようです。このような場合は肘や手首、肩の骨折でないかという見極めが重要になります。
 病院で整復を受けると多くの場合はひっかかりがとれて手を動かしだしますが、整復操作後も痛みが続く場合もあります。小学生になると通常起こらなくなりますが、幼児の間は再発しやすいのでまわりの人は手を引っ張らないように注意しなければなりません。子供が急に手を動かさなくなった場合は整形外科専門医受診をお勧めします。

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