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骨折や脱臼、靱帯損傷の治療後に関節の硬さが残る場合があります。これは単にギプスなどによる固定が長期間に及んだということばかりではなく、軟部組織の治癒過程において生じた硬さが関与していることが少なくありません。骨折でも関節包、靱帯、筋肉など軟部組織の損傷を伴うことが多々あります。これらの軟らかい組織は切れた断端がお互いに接した状態のままで一定期間固定することによって再びつながってきますが、その際にもともとの組織と比べると弾力性、柔軟性の乏しい硬い組織ができて修復されます。極端な場合軟部組織内に骨が生じることもあります。修復過程において周囲組織と癒着する場合もあり軟部組織の損傷が広範であれば関節が硬くなりやすいですが、固定期間が短すぎても緩い関節になるおそれもありますのでリハビリは慎重に行う必要があります。 |
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