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膝や腰の慢性疾患で治療を受けている中高年の患者さんも多いことと思います。薬物療法やリハビリなど保存的治療の効果が限定的で歩行に支障を来す方には手術をお勧めすることがあります。しかし、その反応として多くの方は「手術は受けたくない」とおっしゃります。 もちろん手術にはリスクもあり受けずに済めばそれに越したことはありませんが、膝の変形と痛みでこのままでは歩けなくなり車いすになりそうであれば、手術を受けてでも歩行機能を維持した方がよいと考えます。歩かなくなれば筋肉は衰え、骨粗しょう症も進行します。内臓や脳にも悪影響が出ることが分かっており、全身的に老化が進みます。 腰椎に問題があって下肢の神経症状を来している患者さんの場合も同様で、下肢筋力低下が軽度でなく歩行が不能になりそうな場合はやはり手術が考えられます。内科的合併症のため手術ができないこともありますが、歩行機能を維持するためには手術もやむを得ない場合があります。 |
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