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院長・川村正英の


「ロコモと健康寿命」  2018年1月10日

 「ロコモ」はロコモティブシンドローム(運動器症候群)の略で、運動器の障害により移動機能が低下した状態をいいます。移動機能の維持は重要で、歩けなくなると骨が弱くなり骨粗しょう症になりますし、筋肉の量も低下します。歩行はメタボ(メタボリック症候群)の改善に効果があり、脳の機能維持にも有用であるといわれています。
 日本人における平均寿命が延びていることは喜ばしいことでありますが、健康で自立した生活を送れる期間が長いことが望まれます。すなわちロコモを防止して健康寿命を延ばすことが重要で、ご家族など周りの方の負担も少なくなります。
 日常の生活習慣と適切な対処の有無によって移動機能は大きく変わります。ロコモを防ぐ運動として片足立ちやスクワットなどのロコトレを行いますが、足腰や背骨の異常を感じたら早期に整形外科を受診した方がよいと思います。骨折を生じたら歩行機能への影響も出ますので骨粗しょう症に対する治療も必要ですし、歩き続けるためには手術を受けた方がよい場合もあります。
 
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