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変形性股関節症 2010年12月6日

 股関節は大腿骨と骨盤を連結する関節で、この関節の軟骨がすり減って変形が起こってくるのが変形性股関節症です。原因として乳児期の股関節脱臼や骨盤の形態異常から生じるものが最も多く、股関節の骨折や脱臼後に起こってくる場合や幼児期の股関節疾患後に生じるケースもあります。大腿骨頭の血流が悪くなり変形が起こってくる骨頭壊死後の変形性股関節症もあり、明らかな原因のない場合もあります。
 症状としては患側の足に体重をかけたときに股関節から大腿に痛みが生じ、あぐらを組むなど関節を動かしたときにも痛みを来します。進行すると股関節の動きは徐々に悪くなってきます。治療としては薬物療法やリハビリテーションを行いますが、つえの使用も有効です。変形が進行して機能障害が強くなると人工股関節置換術を行いますが、変形の少ない時期に骨切り術がよい適応となることがあります。
 
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