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様子を見る 2009年4月6日

 発病初期には診断が確定しないけれど、症状の推移を見守るうちに診断がはっきりしてくることも少なくありません。
 例えば膝の関節炎でリウマチ因子が陰性の場合、関節炎の原因が当初は明らかでないので消炎鎮痛剤などで様子を見ることになります。経過とともにほかの関節にも炎症が起こり、リウマチ因子が陰性の関節リウマチであることが明らかになる場合があります。また、手の指先のみがしびれて、頚椎に原因があるのか手首に問題があるのかはっきりしない場合もあります。ビタミンを内服しながら様子を見ていると、徐々に手から肩までのしびれと筋力低下が生じ、頚椎に原因があることが判明する場合もあります。このように症状の推移とともに病態が明らかになってくる場合もありますので、一般的な薬物を使用しながら様子を見るというのも治療上必要な方法です。

 
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