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骨折の手術療法 2006年11月6日

 骨折の治療で手術が必要になることがあります。徒手的な整復でずれが大きく残り、骨癒合に心配のある場合や、そのままで骨が癒合すると変形や機能障害が残存しそうな場合には手術を行います。ずれの許容範囲は骨折の部位により異なり、例えば関節の骨折でずれがある場合には、そのままで治ると関節軟骨がちびて変形性関節症に進展し、痛みのある動きの悪い関節になることが予想されますので、手術が必要になることが多いです。
 また、ギプスなどによる長期間の固定が不適切な場合にも手術を行います。関節を長期に固定すると動きが悪くなりやすく、例えば、手指の骨折の場合には指が完全に握れない、十分に伸ばせないという状態になります。このような場合も手術で骨折部を固定し、早期に運動訓練が開始できるようにします。骨折の治療は整形外科専門医にご相談ください。

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