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関節リウマチと頚部痛 2005年12月5日

 関節リウマチで頚部(首)の痛みをきたすことがありますが、これは頚椎にも関節があり、そこにリウマチ病変を生じるためです。
  頚椎の中でも最も上の第1頚椎と第2頚椎の間の関節(環軸関節)にリウマチの炎症が起こることが多く、この場合、第1頚椎と第2頚椎の間が不安定となり、前後や上下にずれた亜脱臼の状態になります。リウマチになって長年たった患者さんでは環軸関節の亜脱臼が比較的多く見られます。その症状としては頚部の痛み以外に後頭部が痛むことも多く、亜脱臼が進むと脊髄が圧迫されて手足のしびれや運動障害をきたします。
  治療として軽症例には頚椎カラーなどで固定を行いますが、しびれをきたした重症例では第1頚椎と第2頚椎の固定術が必要となることもあります。リウマチで頚部の痛みがある方は頚椎の診察をお受け下さい。

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