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関節リウマチと手のしびれ 2005年9月5日

 関節リウマチが原因となり手のしびれをきたすことがあります。頚の骨の最も上にある第1頚椎と第2頚椎を連結する関節にリウマチの炎症が起こるとこの部位にずれが生じます。そのずれが大きくなると脊髄が圧迫され、手足のしびれや筋力低下、運動障害をきたすことになります。一方、腱鞘にリウマチの炎症が生じると腱鞘炎になりますが、手首にリウマチ性の腱鞘炎が起こり、その腫れにより手首を通る神経が圧迫されると指や手のひらのしびれをきたすことになります。また、肘ではリウマチの関節炎による腫れや関節変形のために肘の内側を通る神経が圧迫され、手の小指側のしびれをきたす場合が時にあります。以上のようにリウマチが原因でもその病態は単一ではなく、手術が必要になる場合もあればリウマチの炎症を抑える薬が有効な場合もあります。

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