<< 前のページ | 次のページ >>




姿勢による腰椎椎間板内圧の変化 2004年5月10日

 腰痛のある人で、立った状態よりも座った方が腰が痛くなることを経験した人がいるのではないでしょうか。
 腰椎の椎間板にかかる力は姿勢により変化しますが、立った時の椎間板内圧を1とすると、いすに座った状態の内圧は1.4であるといわれています。つまり座ったときの方が、立位よりも椎間板にかかる圧は高くなるのです。さらに前かがみは、内圧が1.5となり、椎間板にさらに無理がかかる姿勢である、ということになります。逆に、あおむけに寝ると内圧は0.25で、立位の4分の1になり、腰椎椎間板ヘルニアの急性期に安静臥床が重要であることの裏付けになっています。
 既に腰痛のある人や腰痛を予防したい人にとって姿勢は重要です。日常生活上の動作に気を付けるかどうかで、腰痛を防ぐこともできれば、逆に悪化させることにもなります。


<< 前のページ | 次のページ >>
 
← 一覧に戻る