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足がすくむ 2004年3月11日

 「足がすくむ」という患者さんの訴えを聞くことがあります。歩行で足がすくみ歩けなくなり、休むと軽快してまた歩けるというのです。このような歩行の状態を間欠跛行と言い、原因となる代表的な疾患は腰部脊柱管狭窄症です。
 腰部脊柱管狭窄症は腰の神経の通り道が狭くなった状態で、しばらく歩いていると腰に負担がかかり、神経が圧迫されて足腰に痛みやしびれ、脱力を生じて歩けなくなります。しゃがんだり、前かがみになったりして、神経の圧迫が少なくなるような姿勢で休憩すると、また歩けるようになります。この脱力感が「すくみ」の正体ではないかと思われます。足の血行障害でも間欠跛行を生じることがありますが、私の経験では腰椎に原因がある方が多いと思います。足のすくみでお悩みの方は整形外科専門医の受診をおすすめします。


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